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エキゾチックアニマル |
エキゾチックペットの定義 |
エキゾチックペットの明確な定義はございませんが、 主に海外から輸入され、飼育されている動物を指します。
といってもかなりの種類がありますが、とりあえず鳥類や、 げっ歯類やウサギ等の小型哺乳類、爬虫類等に 分けられるかと思います。 |
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鳥類は熱帯地方、げっ歯類(ネズミ科)は地面の中で
暮らしている種類のものが多いため温度差に弱い事が
多いです。
そのため春先や秋口など温度の変化がしやすい時期に
(鳥類などは特に羽の抜け代わりが重なるため)
体調を崩しやすいです。
また、病気の見分け方ですが、
実はこれがなかなか難しいのです。
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この子達は自然界では他の生き物に狙われて暮らしてるので、例えばちょっと具合が悪いくらいで
動きが鈍ってしまっていたら、あっというまに食べられてしまいます。だから限界まで我慢して
自分の弱みを隠してしまいます。
だから、人が見てわかるほど具合が悪そうにしてる時は
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我慢の限界を超えるほどつらくなってしまった時なんです。 |
また、この子達は代謝の関係上、人間の1日が数日に当たるので、もしちょっとでも
「調子が悪いのかな〜?」と思ったときは、様子を見ないで迅速に診察を受けた方がいいですね。
なお、病気かどうか判断する一番簡単な見方はうんちを見ることです。普段しているうんちより
小さかったり、水っぽかったり、数が少なかったりすれば、とりあえず「なにか具合が悪いのかも
しれない?」と考えてください。
ただ、何らかの理由ですぐに病院に行けない場合、一刻を争う事が多いので
応急処置だけはしておかないといけません。
まず、基本は保温と栄養補給です。
実は治療の成功率の6〜7割がここで決まります。
保温ですが、出来ればその動物種の最適温度がわかっていれば良いのですが、
無ければ人間が暖かいと感じるくらいの温度で、大切なのは温度の変化が24時間中起こらない
状態にしてあげる事です。
それと先ほども書きましたが1日が数日に当たりますので、栄養を補給しないとあっという間に
体力が尽きてしまいます。病院では流動食や高栄養食を飲ませますが、家での用意は難しい
でしょうからとりあえずそのままの形でエネルギーになってくれる糖類、すなわち砂糖水や蜂蜜を
薄めたもの(濃すぎてもいけません。)を30分から2時間ごとに口に含ませてあげます。
これらの事を行い、とりあえずその場をしのいだらなるべく早く病院へ相談してください。 |
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ウサギの病気といっても色々あるのですが、
基本的に消化管の病気は怖いですね。
子供の頃だとコクシジウムが致命的になりやすいです。
子供の頃は親のうんちを食べますから、
親が感染しているとかかりやすく、
悪化すれば亡くなる事も多いです。
ウサギを新しく飼ったら、
まず、うんちの検査はしておいた方が良いでしょう。
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大人だと圧倒的に多いのは自分の毛が消化管内につまってしまう毛球症ですね。
ウサギもネコと同じくよく体を舐めて毛づくろいをしますが、毛代わりの時期など毛が多く
抜けているときには大量に飲み込んでしまいます。ネコの場合吐き出す事ができるのですが、
ウサギの場合、「吐く」という事がほとんど出来ない動物なので、
うんちにして出すしかありません。
そのとき、野生のウサギのように草を多く食べている場合、ある程度硬さの食物繊維によって
消化管が刺激されているため消化管の運動が強く、つまることなく外に出す事ができるのですが、
ラビットフードのように食物繊維が細かく砕かれてしまっている食事ばかりを食べている場合、
消化管の運動が弱いため、つまりやすくなります。また、そのような子の場合、内臓脂肪が
多くついてることが多いのでそれも原因となります。
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予防のためには、まず毛づくろいをして毛を飲み込まないようにすることと、
ラビットフードと野菜類をバランスよく食べさせて、
健康な消化管を維持しながら肥満にも気をつけてあげることですね。
この子達もすごく我慢をする動物です。
おかしいと思ったら様子を見ないで相談してください。
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この子達が来院すると、 多くの原因は飼い方であることが 多いようです。
爬虫類は変温動物といって、 環境によって体内環境が 左右されてしまいます。
良くあるのは、まず先に個体を飼っていて、 環境の方はおいおい揃えるつもりだったとか・・・。 |
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この子達を飼う場合、ペットショップで衝動買いなどせず、まず飼おうとしている子が
■ どんな所に住んでいて、どんなものを食べているか?
■ それを再現するにはどうしたら良いのか?
■ そしてどれくらい飼育費用がかかるのか?
■ どの程度の寿命で、どのくらいまで大きくなるのか?
■ 飼い易い種類なのか?
■ 一生飼ってあげられるのか? 等々
まず勉強する事から始めるべきです。
それで飼っていける!と思えたら、環境を作ってあげてから、迎え入れてあげてください。
それだけでずいぶん病気を減らす事ができますよ。
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さくらい動物病院 佐賀県唐津市 犬 猫 エキゾチックアニマル 診療 病気 ALL RIGHTS RESERVED.
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